便秘

こどもの便秘とは?

  • 「便が何日も出ない」
  • 「出るけれど硬くて痛がる」
  • 「少量の便が何度も出る」

排便のリズムや状態に問題がある状態を指します。

一般的には 週3回未満の排便5日以上出ない日が続く と便秘と考えられます。

 毎日でていても、下記に当てはまる場合も便秘のサインです。

  • 排便時に強い痛みがある
  • 肛門が切れて血が出る
  • ウサギの糞のようにコロコロ
  • 逆に柔らかい便が少しずつ漏れる

年齢ごとの排便回数の目安

年齢平均的な排便回数
生後1か月4回/日
生後3か月(母乳)3回/日
生後3か月(ミルク)2回/日
2歳頃1〜2回/日
3〜4歳1回/日

あくまで目安なので、回数よりも「痛み」「硬さ」「我慢の様子」を重視します。

便秘を放置するとどうなる?

便秘が続くと、腸に便が溜まりすぎて悪循環に陥ります。
このサイクルが続くと、直腸が鈍くなり「便意を感じにくい体質」になってしまうこともあります。

  • 硬い便 → 排便が痛い
  • 痛いから我慢する
  • 我慢で腸に便が溜まる
  • 水分が吸収されてさらに硬くなる
  • もっと痛くなる

こんな症状があれば便秘かも!?

  • ぐずる・機嫌が悪い
  • 食欲が落ちる
  • トイレを嫌がる
  • おならが多く臭い
  • 下着に便がつく
  • 足をクロスして我慢する姿が見られる

1歳前後でも便秘は珍しくありません。

受診が必要なケース

次のような場合は、小児科での診察が推奨されます。

  • 1〜2か月以上便秘が続く
  • 便が非常に硬く、大量に溜まっている疑いがある
  • 生後24時間以内に胎便が出なかった
  • 成長が遅れている
  • 嘔吐を繰り返す
  • 血便がある
  • お腹が張って苦しそう
  • 肛門の形が気になる
  • 脊椎や仙骨周囲の皮膚に異常がある

まれに、先天的な病気(鎖肛・ヒルシュスプルング病)が原因のこともあります。

多くの子どもに多い「機能性便秘」

特別な病気が原因ではなく、生活習慣や排便習慣の乱れで起こる便秘を「機能性便秘」と呼びます。

 よくある原因 

  • トイレトレーニングのプレッシャー
  • トイレが怖い・学校で行きたくない
  • 食物繊維不足
  • 水分不足
  • 生活リズムの乱れ
  • ストレスや環境の変化

家庭でできる便秘ケア

① 生活習慣を整える

  • 早寝早起きで朝の排便リズムを作る
  • 朝食をしっかり食べる(腸が動きやすくなる)
  • 軽い運動や散歩で腸の動きを促す

② 食事の工夫

  • 食物繊維をバランスよく
    • りんご、バナナ、さつまいも、ひじき、わかめ、ほうれん草、プルーンなど
  • 水分を適切に
    • 脱水があると便が硬くなる
  • 無理なダイエットや偏食に注意

※ 便秘だからといって、赤ちゃんに白湯を過剰に与えるのは推奨されません。

③ トイレ習慣のサポート

  • 無理なトイレトレーニングは逆効果
  • 成功体験を増やすため、最初は便座に座るだけでもOK
  • 座れたら褒める
  • 5〜10分座る習慣をつける

薬による治療について

小児の便秘治療で使われる薬は安全性が高く、長期使用でも問題ないとされています。
目的は「痛みなく排便できる状態を続け、悪循環を断つ」こと。

  • 便を柔らかくする薬
  • 腸の動きを整える薬
  • 浣腸
  • 必要に応じて漢方

便が大量に溜まっている場合は、まず「出す治療(便塊除去)」が必要になることもあります。