予防接種

予防接種
vaccine

予防接種について

予防接種は、感染症にかかるのを防ぐだけでなく、重症化を防ぐためにも大切です。ワクチンには、それぞれ受けることができる時期や適切な接種間隔があります。
当クリニックでは、お子さんの月齢や年齢に合わせて、安心して予防接種を受けていただけるようご案内しています。大切なお子さんを守るために、適切な時期にしっかりと接種を受け、成長を見守りましょう。

「生後2か月から予防接種を始めましょう」

予防接種は、大きく「定期接種」「任意接種」の2種類があります。

  • 定期接種:「5種混合」や「肺炎球菌」、「B型肝炎」などで公費で受けられるものです。
  • 任意接種:「おたふくかぜ」や「麻しん風しん」などで自費で受けるものです。

「お持ちいただくもの」

予防接種の際は

  • 親子手帳
  • 予防接種手帳:岡山市在住の方
  • 保険証
  • 乳幼児医療受給者証
  • 委任状(保護者以外の方が付き添われる場合)

※あらかじめ問診票をご記入ください。
※委任状はこちらより印刷してください。

 リンク先:岡山市ホームページ 定期接種における委任状   https://www.city.okayama.jp/kurashi/cmsfiles/contents/0000008/8376/ininjyou.pdf

「ご予約方法」

お電話にてご予約を承っております。

午後の一般外来の時間内にも接種を行っていますので、詳しくはお電話でお問い合わせください。

「注意事項」

ロタウイルスワクチン(飲むタイプのワクチン)を接種される際は、接種後の吐き戻しがないように接種の1時間前までに授乳を済ませておいてください。

親子手帳をお忘れの場合や体温が37.5度以上ある場合、当日の接種が難しいと医師が判断した場合などは当日の予防接種はできません。改めてご予約日をご案内させていただきます。

接種後は、様子を見るために15〜30分ほど待合室にてお待ちいただきます。

接種スケジュールについて

下記の表、または予防接種スケジュールこちらをご覧下さい。

リンク先:NPO法人VPD Know VPD! 予防接種スケジュール
https://www.know-vpd.jp/children/

接種内容の詳細などについては定期接種はこちら、任意接種はこちらからご確認いただけます。

接種時期の目安定期接種任意接種
2か月5種混合① 肺炎球菌①
ロタウイルス① B型肝炎①
3か月5種混合② 肺炎球菌②
ロタウイルス② B型肝炎②
4か月5種混合③ 肺炎球菌③
5か月BCG
7か月B型肝炎③
1歳5種混合④ 肺炎球菌④
MR(麻しん風しん混合)① 水痘①
おたふくかぜ①
1歳6か月水痘②
3歳日本脳炎①②※①から1か月後に
4歳日本脳炎③
年長さんMR(麻しん風しん混合)②おたふくかぜ②
5~7歳3種混合
(ジフテリア・百日せき・破傷風)
9〜12歳日本脳炎④
11〜12歳2種混合(ジフテリア・破傷風)3種混合
(ジフテリア・百日せき・破傷風)
※2種混合の代わりに
小学校6年生~
高校1年生
HPV(子宮頸がんワクチン)

その他のワクチン

インフルエンザ6か月から接種できます。
毎年、10〜11月ごろに接種しましょう。
2歳からは鼻に噴霧する生ワクチンもあります。

※参考文献
NPO法人 Know VPD! 予防接種スケジュール
https://www.know-vpd.jp/children/index.htm

定期接種のワクチン
(無料で受けられるワクチン)

「5種混合ワクチン」

ジフテリア・百日咳・破傷風・ポリオ・ヒブ感染症――
いずれも重い症状を起こすことがある感染症です。呼吸が苦しくなったり、けいれんや麻痺、髄膜炎などにつながることがあります。

ジフテリア菌はなやのどに感染し、呼吸困難や心筋障害を引き起こす
百日咳菌激しいせきが続き、乳児では無呼吸や重症化をきたすことがある
破傷風菌神経毒素により全身の筋肉のけいれんや強直を引き起こす
ポリオウイルス神経に感染し、手足の麻痺が残ることがある
ヒブ(インフルエンザ菌b型)髄膜炎や菌血症などの重篤な感染症や喉頭蓋炎を引き起こす

命に関わることもある5つの感染症から、赤ちゃんを守る大切なワクチンです。

「肺炎球菌ワクチン」

肺炎球菌――
赤ちゃんにとって特に注意が必要なばいきんのひとつです。肺炎や菌血症、髄膜炎などの重い感染症を引き起こし、急速に悪化することもあります。かつては命を落とすお子さんが少なくありませんでしたが、現在ではワクチンの普及により発症数は大きく減少しています。

「B型肝炎ワクチン」

B型肝炎ウイルス――
血液や体液を介して感染するウイルスです。感染すると年月を経て慢性肝炎を発症し、肝硬変や肝がんを発症することがあります。持続感染の多くは、出生時または乳幼児期の感染で成立するとされています。赤ちゃんのうちにワクチンを受けることで、将来の感染や重症化を予防することができます。

「ロタウイルスワクチン」

ロタウイルス――
ロタウイルスは、乳幼児に激しい胃腸炎を起こし、脱水で入院が必要になることもあります。まれに、肝臓や膵臓の機能の障害・脳症などを合併することがあります。ワクチン接種により、重症化を予防することができ、入院するお子さんは大きく減っています。

「BCG」

結核――
結核は主に肺で増え、せき・たん・ねつ・呼吸困難などの症状がみられる病気です。一方で、肺以外に広がり、腎臓、リンパ節、骨、脳など全身に感染が及ぶこともあります。特に小児では症状が現れにくく、全身の重篤な感染につながりやすいため注意が必要です。BCGワクチンにより、乳幼児で重症化しやすい粟粒結核や結核性髄膜炎の発症を予防することができます。

「麻しん(はしか)風しんワクチン」

麻しん(はしか)――
麻しんは感染力が強いため、同じ空間に短時間一緒にいるだけでも感染します。また、免疫がなければほぼ100%発症します。日本では土着の麻しんウイルスは排除されましたが、近年海外から持ち込まれ、発症するケースが増加しています。肺炎と脳炎が二大死因であり、重症感染症の代表的なものです。麻疹治癒後数年〜10年程経ってから発症する亜急性硬化性全脳炎は極めて重篤で致死率はほぼ100%です。しかし、麻しんワクチンを2回接種することで95%以上の人が免疫を獲得できるといわれています。

風しん――
風しんの症状は比較的軽く、良好な経過をたどることがほとんどです。ただし、まれに血小板減少性紫斑病や脳炎を合併することがあり、軽視できない病気です。特に妊娠20週頃までの妊婦さんが感染すると、胎児にも感染し、先天性風疹症候群(難聴・先天性心疾患・白内障・精神運動発達遅滞など)を発症することがあります。日本では土着の風しんウイルスは排除されましたが、ウイルスが海外から持ち込まれ、国内で広がる可能性があります。排除状態を維持するためにも、国民一人ひとりの予防が大切です。

「水痘(みずぼうそう)ワクチン」

水痘(みずぼうそう)――
水痘は感染力が非常に強い全身性感染症で、主な症状は全身の発疹と発熱です。一般には軽く済むことが多いですが、中には重症化して入院が必要になったり、まれに命に関わったりすることもあります。妊娠20週までの妊婦さんが感染すると、約2%の子どもに先天性水痘症候群(低出生体重・四肢低形成・皮膚瘢痕・局所的な筋萎縮・脳炎・脈絡網膜炎・小頭症など)を発症します。

「日本脳炎ワクチン」

日本脳炎――
日本脳炎ウイルスに感染した人の100〜1000人に1人が脳炎症状を発症すると報告されています。発症すると高熱・頭痛・嘔吐・意識障害・麻痺などの神経障害を引き起こし、後遺症が残ったり、死亡したりすることがあります。致命率は20〜40%といわれ、子どもや高齢者では死亡のリスクが高くなります。また生存者の45〜70%に神経学的後遺症が残ると言われており、特に子どもでは重度の障害を残すことが多いとされています。

※通常は3歳から接種を開始しますが、流行状況によっては生後6か月から接種を開始することも可能です。

「ヒトパピローマウイルスワクチン(HPV)」

ヒトパピローマウイルス感染症――
ヒトパピローマウイルスは、子宮頸がん、尖圭コンジローマ、膣がん、肛門がんなどの原因となるウイルスです。子宮頸がんは日本で年間約1万人が発症し、約3000人の死亡が報告されています。死に至らなくても、初期のがんを除いては子宮摘出が必要となることがあり、妊娠や出産に影響することがあります。非常にまれですが、妊婦さんが尖圭コンジローマを患っていた場合、出産時に赤ちゃんに感染し、気道閉塞を引き起こすことのある、「若年性再発性呼吸器乳頭腫症」を発症することがあります。

任意接種のワクチン
(有料で受けられるワクチン)

「おたふくかぜワクチン」

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)――
耳下腺・顎下腺・舌下腺などの唾液腺の腫脹と圧痛を主症状として発症します。合併症には、精巣炎・卵巣炎・膵炎・腎炎・髄膜炎、そして感音性難聴があります。なかでも感音性難聴は最も警戒すべきもので、発症すると聴力の回復は困難です。現在日本では年間700〜2000人程度のムンプス難聴が発生していると推計されています。

※通常は1歳から接種を開始しますが、これまで接種の機会を逃していた場合でも、何歳からでも接種を開始することが可能です。

「インフルエンザワクチン」

インフルエンザ――
インフルエンザは感染してもその多くは自然に回復する疾患ですが、肺炎や脳症などの合併症を起こし、重症化することがあります。ワクチンには重症化を予防する効果がありますので、流行期に入る前に接種をしましょう。

※当院では毎年10月から接種を開始しています。

「麻しん風しんワクチン(生後6か月~)」

通常は1歳から定期接種(無料で受けられるワクチン)で接種を開始しますが、流行状況によっては生後6か月から接種することができます。

「三種混合ワクチン(5~7歳と11~12歳)」

百日咳の感染予防のために、1歳までに5種混合ワクチンを4回接種しますが、4歳頃から百日咳に対する免疫が徐々に低下することが知られています。そのため、日本小児科学会では5〜7歳と11〜12歳に三種混合ワクチンの追加接種を推奨しています。ご希望の場合、11〜12歳の方は二種混合(無料)の代わりに、三種混合(有料)を受けていただくことになります。